BLOG & VOICES

靴と足と脚(1)~足の骨格が崩れる問題(靴を履いていると小指、薬指、中指の上部が痛くなる)~

自分でも知らないうちに足の骨格は崩れているものですが、実は、崩れていると足のほうから色々なサインを発してくれているのです。例えば、足にタコができるのは、間違いなく足の骨格が崩れているサインです。しかし、病院へ行くほど痛くはないし、問題なく普通に歩けることが多いので、多くの方は気にされていないでしょう。

例えば、靴を履いて長時間歩いていると足のどこかが痛くなるという場合、実は、これも足が崩れていることが原因だと説明できることがほとんどです。特に、片足は全く問題がないという場合は、痛い方の足の骨格が崩れていることが理由と思って間違いないでしょう。

しかし、実際には、靴が足に合っていないことだけが理由だと思う方がほとんどではないでしょうか。もちろん、靴が合っていないことも原因の場合もありますが、「一定時間以上、靴を履いていると・・・」という場合は、大抵の場合、足の骨格が崩れていることが原因です。

ここでは、最も分かりやすい、靴を履いていると小指、薬指、中指の上部が痛くなる場合を考えていきます。 アーチが整った足とアーチが崩れた足を真上から見てみましょう。

アーチが整った足(左の写真)の場合、趾(あしゆび)は真っ直ぐ前を向きます。

この状態で歩行している場合は、小指、薬指、中指が入る場所の靴の形状が適切な限り、足の動きに即して靴が変形するので、痛くなることはありません。靴のデザインによっては、小指、薬指、中指が入る場所の長さが不足して痛くなることもありますが、この場合は、靴を履いて数歩歩いただけで気づくことができるので、自然とそのような靴は回避できます。

しかし、アーチが崩れた足(右の写真)を見ると、趾は外側を向いてしまっています。

そして、アーチが崩れた状態では、歩行時に足を蹴る度に足が引き伸ばされて外側に向かって動きます。すると、本来当たらないはずの靴の該当場所に趾の上面が押し付けられてしまいます。この状態は、歩行時に足を蹴る度に発生するため、長時間歩いていると我慢できないほど痛くなってしまうのです。

今回は、靴を履いていると小指、薬指、中指の上部が痛くなる原因について考えてみました。

それでは、また。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP